賃貸経営メールマガジン

入居者の部屋探しの現状

入居者募集
2015/8/20

こんにちは。本日は黒沼が担当いたします。

 

6月に開催した賃貸経営セミナーの「賃貸マーケットの実態とニーズを掴んだ新築・リフォーム、空室対策はこれだ!」で第1部のセミナーを担当していただいた株式会社リクルート住まいカンパニーが調査した「2014年度 賃貸契約者に見る部屋探しの実態調査」から入居者の部屋探し方法の変化と現状を見ていきたいと思います。

 

調査対象は、2014年4月?2015年3月に賃貸に入居した人で、首都圏と関西圏それぞれで実施されました。まず利用した情報源については、減少傾向にはあるものの「PCサイト」がトップ(首都圏49.2%、関西圏44.6%)ですが、「スマートフォン(スマホ)のサイト・アプリ」が増加を続けている点がが注目です。

特に首都圏では、スマホ利用者が29.9%に達し、従来は当然のことだった「不動産会社に直接訪問」の28.7%を抜いて、2位に上昇しました。関西圏のスマホ利用者は23.9%で、不動産会社に直接訪問の33.6%に次いで3位でした。首都圏・関西圏ともに、ひとり暮らしの女性社会人の利用が多いという特徴もありました。

 

次に、「部屋探しのために訪問した不動産会社店舗数」については、平均で首都圏が1.7店舗、関西圏が1.5店舗。内訳を見ると、突出して「1店舗」が多く(首都圏42.8%、関西圏49.7%)、次いで「2店舗」(首都圏25.9%、関西圏24.1%)となっています。

注目すべき点は、「0店舗=訪問していない」が意外に多いこと。首都圏で12.2%、関西圏で11.2%と1割を超える人が、部屋探しで不動産会社の店舗を訪問していない。

更に、「部屋探しの際に見学した物件数」では、平均で首都圏が3.4件、関西圏が3.6件。

物件数の内訳を見ると、数多く見学する人もいればあまり見学しない人もいて、分散していることが分かります。

しかしここでも、「0件=見学していない」との回答が1割弱(首都圏9.5%、関西圏8.7%)あるという点に注目です。

 

部屋探しの際に物件を見学しないというのは、私自身は考えられませんが、入学や入社のために地方から都市部に引越す場合や、急な転勤で地縁のない勤務先に引越す時などのように、遠方で部屋探しのための時間があまり取れないといった場合にはあるかもしれません。

また現在では、インターネット上で賃貸情報が充実し、外観や室内の写真を多数掲載したり、動画を掲載したりするようになっているので、従来よりもネット上の情報だけで希望の物件を絞り込み易いのかもしれません。

ネット上で物件の絞り込みができることは、見学物件数の減少にもつながり、遠方に住んでいる場合は、ネット上の情報に加え、メールや電話のやりとりで物件を決めて、契約日になって初めて物件を見学するという場合もあるというので、0件の回答の中にはそうした事例も含まれているのかもしれません。

 

仲介会社では、入店しやすい店舗づくりや入居者にメリットが出るような仲介手数料の減額キャンペーンを開催するなどして、集客に努めているという事はよく聞かれていますが、このようにネット上の情報のみで部屋探しの絞り込みをして、物件も契約直前で初めて見るというタイプの割合が増加し続けたり「ITを活用した重要事項説明に係る社会実験」も8月31日から開始されることが国土交通省より先日発表されましたので、ネットを含めたIT技術の導入や制度の変更により、今後の入居者の確保、囲い込みの方法にも今以上に変化が出てくると思われます。

 

お付き合いいただきありがとうございました。

 

 

 

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