賃貸経営メールマガジン

賃貸用内装材の進化

住宅設備
2012/12/13

皆様こんにちは。本日は和田がお伝えします。

 

昨今の住宅用建材の進化は目覚しく、遮音性・耐久性・耐傷性デザイン性・安全性など様々な機能が年々高くなっています。

ただしこれらは、戸建住宅が中心の話であり、賃貸住宅では評判の良かったものが廉価版となり、後追いで普及するケースが多いようです。

しかし賃貸には賃貸としての需要や用途があり、求められる性能も戸建住宅とは異なる部分があります。

特に賃貸住宅では、入居者が数年間使用した後の退去の際に、必ず原状回復が待っており、収支の面からもコストパフォーマンスが何より優先されます。

この原状回復の費用負担の削減が新しい賃貸用内装材のキーワードと思われます。

 

床材の新商品に『賃貸住宅用の置き敷き式床タイル』があります。

これは一枚単位で施工できるフローリングで、傷や損耗の激しい部分だけ交換できます。

モルタルや合板、既存のフローリングやCF(クッションフロア)の上から施工可能です。

店舗や事務所など土足で歩行する場所でも使用可能なタイプもあり、タイル形のため2色使いで交互に貼り分ければ、グラデーションを楽しむこともできます。

くぎや接着剤を使わない嵌め込み式のタイプもあり、施工費用の削減が見込めます。

価格は従来のフローリングやCFと比べると若干高いようですが、部分貼り替えが可能であれば材料費と工賃が共に削減され、長い目で見るとトータルコストの削減になります。

また、部分貼り替えであれば原状回復の負担割合も明確になり、退去者とのトラブルも減少するのではないでしょうか。

廃材の出る量も減少しますので、環境にもやさしいと言えます。

 

サンゲツの機能性壁紙やインクコーポレーションの洗えるクロスなど、壁紙でも新商品が続々と発売されており、弊社の管理物件でも採用する物件が増えてきています。

今日の入居者は、性能やデザイン・グレードも部屋を決める時のポイントにするため、安かろう悪かろうでは入居者募集に支障をきたしますので、トータルコストと品質のバランスを考えて採用を決めることが重要です。

 

最後までお付き合いいただき、ありがとうございました。

 

 

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