賃貸経営メールマガジン

ネットゼロエネルギー住宅

ECO(エコ)
2012/8/23

1.【ネットゼロエネルギー住宅】

さて政府は7月、2020年までの経済・産業界における成果目標を掲げた「日本再生戦略」を決定しました。

その中で住宅・不動産業界では、「ネットエネルギーゼロ住宅の標準化」「環境配慮不動産(ビル)の延べ床面積1000万平方メートルの実現」など環境をテーマにした事業推進のほか、中古流通市場活性化に向けた取り組みを主に推進していくようです。

今回はこの中でちょっと聞きなれない、『ネットゼロエネルギー住宅』について触れていきたいと思います。

『ネットゼロエネルギー住宅』とは「冷暖房」「換気設備」「照明設備」「給湯設備」を対象とした一時エネルギー消費量に対し、断熱性能や各設備の省エネ性能の向上、再生可能エネルギーやコージェネレーション等の活用によるエネルギー消費削減量を計算し、一次エネルギー消費量がゼロになる住宅を指します。

ネットゼロエネルギー住宅では、家庭で使用する電力(二次エネルギー)を一次エネルギーに換算して計算します。

この一次エネルギーで計算することがネット(実質)ということのようです。

※一次エネルギーは、化石燃料・太陽の熱・地熱のエネルギー等の自然から採取されたままの物質を源としたエネルギーのこと。

※二次エネルギーとは、電力や都市ガス、ガソリンなど一次エネルギーを加工して取り出されるエネルギーのこと。

つまり家庭で使用する電気の「冷暖房」「換気」「照明」「給湯」で使用する部分のエネルギーを、高い断熱性能の住宅やエネルギー効率の高い住宅設備機器を使うことで、使用するエネルギーを抑える『省エネ』と、そのエネルギーを太陽光発電やガス発電等で、創り出す『創エネ』により住宅に係るエネルギーを概ねゼロにする住宅。

光熱費ゼロ住宅ということになるかと思います。

スマートハウスの更に進んだ住宅ということですね。

建築する際のコストは、現在のものと比較すれば当然上がりますが光熱費というランニングコストが実質ゼロになるという意味では、家計の支出を抑える意味でも、環境に配慮するという意味でも、非常に大きな意義があると思います。

但し、敷地や建築に際しての制限が厳しい都心部では、創エネ設備を設置するのも難しい場合もあるかと思いますので、普及するには難しい面があるのも事実です。

 

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