賃貸経営メールマガジン

エコ住宅?

ECO(エコ)
2009/7/17
賃貸経営・アパート経営ならヒロ・コーポレーション

【エコ住宅1】

今週は門脇がお伝えさせていただきます。

最近はエコという言葉を意識する機会が多くなってきているのは私だけでしょうか。

昨年には地球温暖化をメインの議題として話し合った、洞爺湖サミットが開催され、家電では省エネ家電を購入すれば、エコポイントが付いてきたり車では省エネ対応車を購入するときに税金が優遇されたりと何かにつけ、『エコ』『省エネ』という言葉を耳にされていると思います。

今、住宅関連でも、『エコ』『省エネ』がキーワードになっています。

2009年6月4日に施工された「長期優良住宅の普及の促進に関する法律」にも、長期に使用するための構造及び設備を確保し環境負担の低減を図る省エネギー性が確保されていることが前提になっております。
それに対し各ハウスメーカー等もそれにあわせた、商品ラインナップをそろえています。

今回お伝えしようと思っていますのが、コージェネレーションシステムと言われます、燃料電池、ガスエンジン等の排熱を利用して動力・温熱・冷熱を取り出し、エネルギー効率を高める、新しいエネルギー供給システムのひとつであるエネファーム・エコウィルの内容そして、太陽光発電の仕組みについても数回に分けお話させていただきたいと思います。

エネファームとは・・・
都市ガスやLPガス、灯油などから、燃料となる水素を取り出し、空気中の酸素と反応させて発電させ燃料電池システムで、発電時の排熱を給湯に利用します。
エコキュートと違いはお湯を作る給湯器であるのに対してエネファームは給湯と発電ができるということです。

エネファームは燃料電池ユニットと貯湯ユニットの二つのユニットで構成されます。
燃料電池ユニット・・・都市ガスから水素を取り出し、空気中の酸素と反応させ発電。
その際に一緒に発生する熱を利用しお湯を作ります。
作られた電気は家のどこでも使うことができます。

貯湯ユニット・・・燃料電池ユニットで作ったお湯を貯めておきます。
60度で200リットル貯めてられますので、家庭での給湯需要をまかなうことができます。
万が一、貯湯槽のお湯がなくなっても、バックアップ熱源機がついていますので、お湯が使えなくなることはありません。

期待されている設備にも当然メリット・デメリットは存在します。
メリット
・発電で発生した排熱を直接有効利用するため、排熱を利用しない火力発電と比べて環境に優しい。
・発電により家庭で使用する4?6割程度の電力量をまかなえるため、その分の電気料金が安くなる。
・遠くの発電施設から電力供給を受けるのではないので、その分熱効率が高い。
・バックアップ熱源機を組み合わせて使用するため、湯切れの心配がない。

デメリット
・発電時の排熱で貯湯タンク内のお湯を温めるシステムであるため、貯湯タンク設置スペースが必要。
・ガス給湯器やエコウィルと比べると初期費用が高い。1機あたり300万円前後。
・貯湯タンクのお湯が沸ききると発電を止める仕組みのため、お湯の使用量が少ない季節は発電量が減少する。
・停電時には発電できない。

以上のようなメリット・デメリットが存在しますが、やはり、初期費用に300万円以上かかってしまうのは導入に二の足を踏んでしまいます。
国の2009年度予算では、各家庭での導入時、建て主に支払われる「民生用燃料電池導入支援補助金」の金額が上限140万円に確定された。

09年1月に発表されたエネファームの機器価格は、東京ガスの場合、346万5000円(税込)。
140万円を補助金で補えるとしても、建て主の負担は依然として大きいのが実状ではあります。

初期費用がまだ高い、設置スペースの問題、それらの問題があるので賃貸住宅で考えるなかではまだまだ、普及は少ないようですが、
今後それらのデメリットが改善されていくことさえできれば、充分に周辺競合物件に対抗できる付加価値として差別化を図れる要因になっていくと思われます。

今週もお付き合いありがとうございました。

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