賃貸経営メールマガジン

賃貸住宅で起こりうる犯罪その防犯対策?

トラブル
2009/5/15
賃貸経営・アパート経営ならヒロ・コーポレーション

1.【賃貸住宅で起こりうる犯罪その防犯対策?

みなさまこんにちは。

今回は門脇がお伝えいたします。

今までに5回にわたってお送りしてきた賃貸住宅で起こりうる犯罪その防犯対策ですが、今回は総集編という事で、改めて過去5回のポイントをお送りしたいと思います。

まずこの内容をはじめようと思ったきっかけは、東京都江東区のマンションでの女性殺害事件です。
同じ階に住む男性に拉致され、その後殺害された事件です。
これには私個人としての驚きと、管理する視点からの二重の驚きを覚えました。

その中で、一番1回目にお伝えしたのが、『マーキング』覚えていらっしゃいますでしょうか。

これは、表札などに目印を残し、他者に情報を流すことで、訪問販売・新聞の勧誘・空き巣・窃盗団等が使います。
これは弊社の管理する物件でもありまして、なかなか消すのには時間がかかりました。

二回目では、『侵入犯罪の実状について』と、『ガラス破り』についてでした。
近年、侵入犯罪は減少傾向にはありますが、完全になくなることの無い犯罪です。
ガラス破りについては、窓の一部を割り、そこから鍵を回して入る事が、一般的ですが近年ガラスをガスバーナー焼き切り侵入する手口も増えているそうです。

防犯性能の高い建物部品のみ使用が認められているCPマークを取得した防犯フィルムを貼って安全性を高めること、そして防犯対策をしていると
わかるように威嚇用シールを貼ることによって侵入者の牽制ともなります。

3回目にお伝えしたのが『無締まり』です。無締まりとは鍵の閉め忘れです。

『無締まり』のケースとしてはゴミ出しのほんの一瞬に進入するケースや子供を幼稚園などの送迎バスに送るほんの10分間に侵入されるケース、
階数の高い部屋のために窓や、バルコニーの鍵を閉めずに外出してしまったケース等があげられます。

この無締まりの対策としては住んでいる方の施錠を怠らない『心がけ』、高層階に住まわれている方でも『油断をしない』それが一番の対策です。

4回目は『ピッキング』でした。

ピッキングの犯罪件数の推移は警察庁調べ犯罪情勢によりますと
平成15年には9,351件
平成19年には708件
平成19年前期(1?6月)420件と比べると
平成20年前期(1?6月)233件で、前年比の187件減少となっております。
犯罪件数が減少したからと言って、犯罪が撲滅したわけではないです。

これも油断大敵です。
対策としては ピッキングに強い鍵への交換が対策の第一歩となります。
まず始めには、ディスクシリンダー錠からディンプル錠への交換が一番近道です。
弊社でも、ディンプル錠へ変更してからはピッキング被害は激減いたしました。

最後にお伝えしたのが、『サムターン回し』です。

サムターン回しとは、ドアの外側から内側にあるサムターン(指でつまみ回す部分)を回し侵入する犯罪手口です。

ピッキングの代わりの新たな手口として登場した犯罪です。
強引な方法としてはドアを壊してそこにワイヤー等の器具を通して開けるといった方法もあるようです。
対策といたしまして、サムターンの周りをカバーのようなもので覆ったり、ドアポストのカバーを強化して隙間をなくすことで対策はできます。

上記の対策で市販されている商品などは、以前開催した弊社主催の勉強会でもご紹介させていただきましたので、お問い合わせ下さい。

以上今まで、お送りしてきた犯罪については、どのような対策が一番の近道で有効化といいますと、一人一人の心の持ちようです。
犯罪に付け入らせない気持ちを持っていること。そして地域住民の防犯意識の向上です。地域住民の目が光って入れば犯罪者も犯行をためらうことが多々あります。

そして、侵入犯罪について設備的に防犯に優れているものを入れること。
常日頃、犯罪に大して目を光らせることも重要ですが、そうもいかない時があります。そのような時には防犯設備を導入して、侵入するまでの時間を長く取れる工夫をする(5分以内に侵入できなければ犯行を諦めるというケースが一番多いようです)ことが大事です。

今週も最後までお付き合いありがとうございました。

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