賃貸経営メールマガジン

『狭いのになぜ?狭小物件が今人気なワケ』

不動産市況マーケティング
2019/2/28

近頃、東京23区などで『6帖以下の狭い賃貸』が人気なようです。
それも、6帖以下というのは10平米以下ほどで、トイレ、お風呂、キッチンスペースも含んだもののことを指します。単身者は大体20平米以上ある部屋を探すのが一般的に思われる中、なぜそのような物凄く小さい賃貸が人気となっているのでしょうか。

 

【人気な理由】
1.設備が充実・利便性も高いのに賃料が安い
ひと昔前までの狭い賃貸というと、古い畳・お風呂はついていない・トイレは共用などのマイナスなイメージが強かったのですが、最近の狭いものは…
・独立したお風呂(シャワールーム)が各部屋についている
・トイレも各部屋にある
・床はフローリングで清潔感があり、ロフト付きなので寝るスペースも確保できる
・都心部(山手線沿いなど)駅からも10分以内
上記のような特徴があります。
立地も良く、設備も充実していて、しかも賃料も安いのです。人気がある最大の理由ではないでしょうか。
築2年、山手線沿線の駅から徒歩6分、3帖のロフト付きワンルームで、管理費込みの
6万円という物件もあります。山手線沿いの築浅の単身物件に普通に住もうとすると、まずこの金額では厳しいですよね。そう考えるとかなり魅力的だと思います。

 

1.掃除が楽
部屋が広いと掃除もそれだけ大変になってきますが、狭いと掃除するスペースが少ないので掃除が楽になります。あまり掃除に時間をかけられない忙しい方には良いですね。

 

2.整理が楽
狭いと物を置くスペースも限られてくるため、必然的に不要なものは捨てなくてはならなくなります。本当に必要なものだけ残せば、気分もスペースもすっきりしますし、今はスマートフォンだけでテレビも動画もネットもできるので、パソコンやテレビも人によっては必要がなくなります。もし別の場所に引っ越すことになっても、物が少ないので引っ越し作業も楽です。

 

しかし、狭いだけにデメリットも生じます。

 

1.置ける荷物の量が限られてしまう
置ける量に制限があるため、荷物の多い方は荷物を減らす必要があります。どうしても減らすことが難しいという方には厳しい条件かもしれません。

 

2.人を招き入れることが出来ない
1人のスペースでいっぱいなので、呼べたとしてもすし詰め状態になってしまいます。
友人を呼んで家でパーティーをしたい、という方には不向きです。

 

メリット・デメリットそれぞれありますが、最終的には部屋を選ぶ方がどのような暮らしを求めているかが大きいのではないでしょうか。
また、狭い賃貸の需要が高いのは東京23区など、都心部に集中しています。また、山手線沿線など都心部であっても、人気のある駅は限定されています。狭くてもいいから安く住みたい方には良いですが、人気のある地域から少し外れていて狭いとなると需要は落ちます。特に都心部から離れると広めの賃貸が多く、狭くなくても賃料が抑えられるからです。

 

今までは、家具家電が一通り揃っていないと生活ができないというライフスタイルから、スマートフォンと布団さえあれば生活ができるというライフスタイルに変化したことも、
狭小物件が人気となった理由の一つです。現状、狭小ワンルームについては弊社のサブリース契約の対象外となっているのですが、今後もITの進化によって、更に狭小物件を選ぶ方が増える可能性に注目していきたいと思います。

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