賃貸経営メールマガジン

差別化として「女性限定物件」に必要なこととは

マーケティングコンセプト物件建築計画
2020/4/2

 

昨今、何かと「差別化」が重要だということを耳にします。

差別化にも色々な手法があり、これから不動産投資をする方にとって、

何をもって差別化とするかは非常に難しい課題です。

 

選択肢のひとつに「女性限定物件」があります。

女性限定という時点で差別化が成功したようなものですから、収支さえ問題なければ安定した

賃貸経営に繋がるでしょう。

具体的に女性限定物件のポイントを解説。女性限定物件を建築するとなった際の費用や必要な設備や

デザインについても詳しくご説明します。

 

では女性限定物件の定義とはなんなのでしょうか、その名の通り「女性の入居者に限定した賃貸住宅」です。

物件により異なりますが、友人や家族であっても男性が敷地内に入るのを禁止する物件もあります。

女性の一人暮らしは本人だけでなく親御さんも心配しますから、女性限定物件には一定の需要があるのです。

 

では、実際に女性限定物件について、入居者である女性から見たメリットデメリットは何でしょうか。

人それぞれの考え方でメリットデメリットは変わりますが、ここでは一般的なところで考えられる

メリットデメリットをまとめてみましょう。

 

【入居者から見た女性限定物件のメリット】

・住人が女性だけという安心感がある

・セキュリティ面で強い物件が多い

・外観や内装がおしゃれな物件が多い

・設備が女性向けになっている物件が多い

・親に安心してもらえる

 

【入居者から見た女性限定物件のデメリット】

・比較的に家賃が高め

・物件数が少ない

・彼氏や男性の親族を呼べない

・女性限定であるため油断してしまう

・女性限定自体がリスクになる事もある

 

まずメリットについてですが、やはり女性からすれば男女共用の賃貸に

比べて安心感が全く違います。

女性向けの物件ですから、バストイレ別であったり2口コンロになっていたり

というメリットもあります。最近では女性向けの賃貸物件に特化した建築会社も

あり、非常に高品質な女性限定アパートも多くなってきました。

 

しかしながら、逆に「女性限定」ということ自体がデメリットになるケースも

あります。男性を招くこと自体が禁止されている物件も多く、いざという時に

男性に守ってもらえません。「女性限定物件」と悪質な人間に知られてしまえば、

物件そのものがリスク要因となる可能性すらあります。女性限定と謳うからには、

とにかく物件探しでセキュリティ面をしっかり確認しなければいけません。

 

次に、賃貸オーナーから見た女性限定物件のメリットデメリットを考えてみましょう。

実は賃貸オーナーから見たメリットは多くあります。

 

【賃貸オーナーから見た女性限定物件のメリット】

・物件数が少ないため競合が少ない

・内見率が高い

・家賃を高めに設定できる(うまくいくと利回りが高くなる)

・一度入居すると長期入居になりやすい

・資産価値も維持しやすい

・物件をきれいに使ってもらえる事が多い

 

【賃貸オーナーから見た女性限定物件のデメリット】

・建築費が高い

・設備や内装の費用が高め

・立地が限定的

・デザインの好みが分かれる

・男性を入れる可能性がある

 

女性限定物件となると数が少なくデザイン性でも優れた物件が多いため、

内見率は高くなり、そもそも競合物件が少ないという点で他の物件より有利です。

家賃が高く設定できますので、利回りも高くなります。

また希少物件であるため入居率も高く、それにより資産価値も高くなるという

相互作用が生まれるのも女性限定物件のメリット。

まさに「希少性」が、女性限定物件の大きな魅力と言えるでしょう。

しかしながら、賃貸オーナーにとって悩ましいデメリットもあります。

例えば立地面で考えた時に、街灯の無い夜道や近所にお店などが無い立地に女性限定物件を建てたところで

女性から避けられるでしょう。例えば女性が好みそうなヨーロピアン風の住宅にしても、それが必ずしも

受け入れられるとは限りません。女性の好みは男性よりもハッキリしています。

 

では、具体的に女性限定物件にどんな設備が必要になるでしょうか。

女性限定物件の需要を高めるためには、多角的に見ることが必要になります。

セキュリティ面・使いやすさ(居心地)・デザイン性の3つに分けて考えるとわかりやすいです。

ではまず「セキュリティ面」です。

 

【セキュリティ面】

・オートロック(エントランス)

・モニター付きインターフォン(室内)

・部屋干し用フック、ワイヤー(室内)

・防犯カメラ(共用スペース)

・ダブルロック(玄関、窓)

・防犯用シャッター(ベランダ)

・目隠し用の格子やラティス(ベランダ)

 

【使いやすさ(居心地)】

・バストイレ別

・独立洗面台

・室内洗濯機置き場

・追い焚き機能

・2口コンロ

・宅配ボックス

・洗浄付き便座

・広めの収納

・姿見

・浴室乾燥機

 

【デザイン性】

・和風より洋風が好まれる

・壁紙はアクセントクロスで高級感を出す

・バスタブは脚付きの据え置き型がおしゃれ

・フローリングは白色や無垢にしてみる

・室内照明はスポットライトやダウンライトにする

・洗面台の照明にブラケットライトを採用する

・キッチンの壁はタイル柄にしてみる

 

など様々考えられます。

 

設備や内装は後からでもリフォームできます。女性限定物件として

選ばれるようになれば収益も上がり、更に差別化を図るためのリフォームが可能になります。

まずは女性に安心して住んでもらうために最低限必要になるセキュリティや住みやすさを

最優先に考えるのが、女性限定物件の成功のコツと言えるでしょう。

 

しかし、女性限定がオーナーメリットでなく、デメリットになる場合もあります。

ただでさえ入居者層が半減しますのでリスクがあります。

一般的には幅広い客層に指示される賃貸の方が将来に渡り高い入居率を誇ると思われます。

想定外により女性限定を途中で解除すると入居者トラブルにもなりますので、女性限定の場合は、

上記のメリットデメリットを勘案して、他女性限定物件の中でも選ばれる工夫が必要です。

 

「女性限定物件」をご検討の際は、お気軽にお問い合わせください。

最後までお付き合いいただきありがとうございました。

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