賃貸経営メールマガジン

賃貸物件での害虫駆除はどうすればいい?費用は大家と入居者、どっちの負担?

メンテナンス・管理
2025/7/31

夏が近づくと増えるのが、「害虫トラブル」。
「ゴキブリが出た!」「ネズミがいる!」「ダニがひどい!」といった連絡は、入居者さんにとっては大問題です。
そしてオーナー様にとっても、物件の評価を左右する重要な対応ポイントです。
今回は、賃貸物件での害虫駆除の対応方法と、費用負担の判断基準について、解説します。

 

■害虫駆除は「原因によって」費用負担が異なる
害虫トラブルの費用負担は原因がどちらにあるかで判断されます。

・ケース1
入居直後に発生した害虫→ オーナー様側の責任・費用負担が発生する可能性が高いです。
入居後すぐにゴキブリやシロアリが出てきた場合、それは「物件の管理状態に問題があった」と見なされることが多く、駆除費用はオーナー様負担になるのが一般的です。

予防策(オーナー様にできること)
原状回復工事の一環として、退去後の害虫駆除作業をルーチン化
空室期間中の清掃・換気を徹底、畳や床下の劣化がないかチェックすること。

 

・ケース2
入居中に発生した害虫については入居者負担です。
生活ゴミの放置、掃除不足、換気不良などが原因で発生したゴキブリやダニについては、
入居者自身の生活環境が要因と考えられるため、費用は入居者の自己負担とするのが原則です。

 

・ケース3
建物全体や共用部からの害虫侵入→ オーナー様または管理会社の対応が必要。
ネズミ、シロアリ、ムカデなど、建物の構造や老朽化が原因で発生する害虫は、オーナー様・管理会社側の責任範囲となる可能性が高いです。
たとえば、外壁の隙間からムカデが入ってくる、配管や基礎部分の劣化からネズミが侵入している、複数の部屋から「共用廊下にゴキブリが多い」と報告がある場合は、全体的な害虫駆除や修繕が必要になるため、オーナー様の判断と対応が求められます。

 

■オーナー様が備えておくべきポイント
・定期的な建物点検(建物外周の草刈り、ゴミ置き場の清掃状況、基礎や配管のチェック)などで、害虫の温床を予防することがポイントになってきますし、こうした定期的な点検が、長期的な管理コストの削減にもつながります。

 

まとめ
害虫トラブルは小さな問題のようでいて、入居者の満足度や退去率に影響します。
適切な、オーナー様の対応姿勢が、長期的な満室賃貸経営の維持にもつながります。
害虫対策は「トラブルが起きてから」ではなく、起きる前の備えが大切になってきます。

 

今回お話しした賃貸経営における害虫トラブルや原状回復など含めて、どんなことでもお気軽に弊社までご相談ください。
今後も、オーナー様の賃貸経営がスムーズに進むようサポートさせていただきます。

 

城東支店 開発営業部
原田 雅章

 

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