賃貸経営メールマガジン

併用住宅での入居者との付き合い方

賃貸併用住宅
2014/10/16

皆様こんにちは、今週は清水が担当いたします。

 

これまで不動産投資にはまるで興味が無かった、縁が無かったという方でも、自宅併用賃貸住宅を検討する方が大変増えてきています。

 

大きな理由のひとつに、来年には相続税が改正され基礎控除枠が削減されることで、納税がほぼ確実となる方が対策に動き出しているからです。

一方で若いお施主様も増えている背景に、将来の年金受給や社会保証制度に不安を感じ、サラリーマンとしてまだ働けるうちに私的年金確保の目的で不労所得ともいわれる家賃収入を蓄えておきたいというニーズです。

自宅も新築されるわけですから、家という大切な生活空間が今よりもさらに快適に変更できるのは言うまでもありません。

ただ初めて店子を受け入れる所有者にとって、入居者とどの程度の距離感をもって接したらいいのかがわからないという方が増えているのも現状です。

 

賃貸部分を管理会社に借り上げしてもらっているケースなどでは、管理会社が窓口であることがほとんどです。管理上のことは一切を任せているから、とさっぱり割り切ってしまうことも間違いではありません。

実際に、鍵を無くした入居者が夜間にもかかわらず所有者宅を訪れ、合い鍵による開錠を求めるケースなど、煩わしさを感じることもゼロではないからです。

弊社では24時間対応窓口へ入居者自身が連絡するよう伝言だけいただいております。

双方が干渉しないよう玄関位置やフロアを変えたり、音の対策を講じておくなど入居者との今後の付き合い方に応じプランを検討しておくことも必要です。

 

一方で、共用部の清掃や花壇の手入れ、入居者への声掛けなどを積極的に行う管理人タイプのオーナー様もおられます。管理会社を上手く活用しながらも入居者の変化や異変にいち早く気付き、また日常から声掛けを行い信頼関係を築いておくことで、入居者へ迷惑をかける気を起こさせない意識作りを徹底しているとも言えます。

住み手のニーズを知ることが最短ルートだと、日ごろの会話の中で使い勝手や住み心地など情報を聞きだし、修繕の参考にされる勉強熱心なオーナー様もおられます。

ただし馴れ合いによる入居者の甘えは禁物であり、干渉も行き過ぎるとトラブルや退去理由になりかねませんので注意が必要です。

 

どちらの場合も両極端に思えますが、実は入居者自身もどう接したらよいかわからないと感じている場合が多いようです。顔も合わず挨拶もままならないと、自分が入居者としてどう思われているのか不安に感じているのかもしれません。

小修繕の依頼などを言いだせず、壊れて不便であるまま住み続けていたことが退去立会いになって判明することもままあることです。

 

入居者との付き合い方は、心の距離感であるとも言えます。併用住宅に住むことを納得して住んでいる入居者ですから、日々の挨拶程度の会話の中で、入居者の人となりを把握しておくことは重要です。何かあればすぐ管理会社に言いなさいの声掛けを頂くだけでも安心することでしょう。退去までの長いお付き合いですから、良好な関係になるに越したことはありませんね。

 

最後までお読みいただきありがとうございました。

 

 

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