賃貸経営メールマガジン

内装で図る差別化

住宅設備
2014/4/17

1.『内装で図る差別化

春の入居シーズンに合わせ無事引き渡しをいただけた新築アパートが今年もたくさんありました。完成物件を確認してまわる中で、最近は床材や壁仕上げなど内装仕様にも差別化を取り入れた物件が増えてきたように感じます。

 

例えば『アクセントクロス』『カラーパネル』を取り入れた例(写真??)があります。

これは内見した入居者へ強い印象を与える上、色柄により高級感やカジュアル感といった部屋のイメージ効果を生みます。これはインテリアや嗜好に訴えかける差別化です。

 

玄関ホールや大型収納の扉に姿見鏡を配したり、洋室や廊下にピクチャーレールやハンガーバーを設置する機能性の差別化も見られます。

 

 

このような差別化の図り方は様々ありますが、私が注目するのは、内装の維持のし易さ、つまり原状回復という視点で考える差別化です。

 

原状回復は、入居者の故意・過失によるものは入居者の負担とし、経年変化や経年劣化によるものはオーナーの負担というのが基本原則です。

つまり、誰かが必ず負担して維持していくものですから、どちらが負担しても費用が掛からない方がいいに越したことはありません。そのためには傷や汚れが付きにくく、掃除やメンテナンスがしやすい、張替の頻度が少なくて済むなどの“維持のしやすさ”がもっと取り入れられるべきです。

 

写真?は、キッチン室などの壁をビニルクロスではなく、すべて不燃化粧版で仕上げた例です。熱に強いだけでなく臭いや汚れを吸着しにくいため、冷蔵庫のヤケが付きにくく、油の跳ね汚れも簡単に拭き取れます。

 

 

水回りの床は防水性・耐水性に強いクッションフロアが一般的ですが、最近ではフローリングの突き板(表面の化粧材)には木目以外の様々な材質、幅の化粧仕上げがあり、耐水性だけでなく凹みにも強く、部屋とのコーディネートが可能な商品が出てきています。

 

そしてペットを飼育可能な部屋等には多く見られるようになってきたクロス見切り、腰壁(写真?? ?出典:サンゲツ)なども、原状回復の際に大変有効です。面で張り替える程の費用負担がなくなるほか、クロスの色柄や機能性を上下で分ける事もでき、アクセントクロス同様の効果と共に、子供の落書きや車いすのタイヤ痕、家電のヤケなどのメンテナンスにも効果を発揮します。

 

 

原状回復費用がかかりにくい仕様であること、これは入居者にとってみれば大きな魅力です。このような差別化もぜひ検討されていってみてはいかがでしょうか。

 

 

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