賃貸経営メールマガジン

『3畳ワンルーム 超コンパクト物件が人気に』は本当なのか?

入居者募集
2018/5/24
『3畳ワンルーム 超コンパクト物件が人気に』は本当なのか?

1月~3月の『繁忙期』が徐々に落ち着き始めてきた4月の半ばに、今回の題目にさせて頂いている3畳程しかないワンルームの超コンパクト物件が都心で人気になってきているとのニュースを目にしました。

主に20代~30代前半の年収300万円前後の若者層に需要があり、物件自体は山手線の内側に目立つようで新築もみられるとの内容でした。

 

「家賃が安い」ことが理由としてまず挙げられているようで、山手線沿い・山手線の内側といえば常に人気・憧れのエリアで一般的な6畳単身者向けアパートでも家賃が10万円を超える物件が多々あります。

 

家賃が高額でなかなか手が出しづらいですが、3畳ワンルームの物件であれば家賃が10万円を切ってくるので、そこに魅力を感じる入居者が多いそうですが、弊社でも狭小賃貸物件が増えている中、空室リスクが高まっていることを体感しております。要因としては単純に考えても家賃10万円を出せる方が洋室3~4畳で満足しないのではないか?ということがあげられ、果たして本当に人気が出ているのか疑問を感じざるを得ません。

 

悪く言うわけではないですが、家賃10万円を払えるのであれば、少しだけエリアを変更してでも1LDKのような広い物件に住みたいという方のほうが相対的に多いはずでありますから、狭小賃貸物件の盛況は長くは続かないかもしれません。

 

また、スマートフォンの普及やシェアハウスの流行も人気の背景としてあるようです。スマートフォンの普及からみますと、80年代~90年代の一人暮らしをする大学生や社会人はテレビ・ステレオ・本棚などを必要とし、必然的にそれらを置けるスペースが無くてはなりませんでした。しかし現在はスマートフォン1つでなんでもできる時代になり、また、あまりモノを持たずに生活するミニマルライフがブームになっていることも影響しているようです。

 

シェアハウスは自分の部屋とは別にトイレやお風呂、キッチンが共用になっており、同じ建物に住む入居者同士で共用設備を使うため、通常の賃貸物件よりも初期費用や家賃が安いことが1つの特徴です。部屋以外は共用設備になりますので、単純に部屋をコンパクトにして戸数を多くすることが可能です。部屋が小さくても「家賃が安いから」という理由でシェアハウスを選ぶ人も多かったようですが、やはりどうしても他の入居者の目が気になりますしコミュニケーション能力の低下が...と囁かれている時代の影響もあり、またしっかりとしたメンテナンスや管理運営が完全に確立されておらずシェアハウスを選んだ方には懸念材料となっているようです。

 

そして上記のような懸念材料から現在社会問題となっているシェアハウスのサブリース契約は、サブリースを本業としている私たちのような管理会社からしてもしっかりとしたメンテナンスや管理運営の確立は不可能に近く、当然に空室保証をすることはできません。

 

やはりシェアハウスや最近であれば「民泊」は元来異文化から来たもので、日本人従来の文化として適していないということが浮き彫りになっているのではないのでしょうか。シェアハウスに限らずですが、やはり狭小賃貸物件は中長期的な安定した賃貸経営を考えると今後は難しいと言えるでしょう。

 

住めば都と言いますし、人の好みはそれぞれです。時代の流れの影響もありますが、この人気がいつまでも続くとは考えられませんし、この流れに乗って題目のような超コンパクト物件を安易に建てることはお勧めできません。

 

場所が良ければいつでも決まるとは言われますがそれはメンテナンスや設備投資、管理運営がしっかりとなされている、さらには可能な限りどの時代にも適応できる差別化の図れた間取りの物件に限られると考えられます。

 

中長期に渡って安定した賃貸経営をするべきであり、それには計画地の市場性をより正確に把握した賃貸計画をたてる必要があります。

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