賃貸経営メールマガジン

防犯制度と防犯意識

トラブル防犯トレンド
2018/7/12

皆様こんにちは。今回は門脇がお伝えします。

 
昨今、犯罪に係るニュースが多く報道がなされています。賃貸住宅においても犯罪が起こる可能性はあります。特に女性を狙った犯罪としてストーカーや盗撮・盗聴などの犯罪も聞かれます。

 

そのほか、空き巣などの侵入窃盗は警察庁の『住まいる防犯110番』よりますと、住宅対象の侵入窃盗は平成16年以降から減少し、平成29年には37,027件で前年比マイナス5.7%と少なくなっています。しかし、いまだ一日約100件超の侵入窃盗が起こっているとの事です。

 

未だに無くならない侵入窃盗などの不法侵入による犯罪。勿論オートロック、防犯カメラの導入は大切な資産を守るうえ、そして入居者の安全性を高めるためには大切な設備です。

 

防犯優良賃貸集合住宅認定事業というものはご存知でしょうか。公益財団法人全国防犯協会連合会と一般財団法人ベターリビングが設けた防犯に関する制度です。
 

この制度の特徴は

1、敷地内の防犯性を高めるため、不審者が隠れにくい、侵入しにくい建築計画を求めています。
2、住戸ごとの防犯性を高めるため、防犯性能の高い住宅部品の使用を求めています。
3、盗難防止のため、自転車、ゴミ置場や物干し等における対策を求めています。
4、緊急事態を音や光で周囲に伝える非常警報装置の設置を求めています。
5、町内会と連携し、地域の防犯性を高め地区全体の防犯性の向上に努めることを求めています。
【出典:公益財団法人全国防犯協会連合会HP】

とし、上記の特徴を満たすには下記の住宅設備が必要との事です。

 

・玄関ドア錠前に防犯建物部品(CP部品)または5分以上の抵抗時間を有する指定建物錠
・自転車をチェーンなどで固定することができるサイクルラックやバーラック
・施錠可能な構造の非開放型のゴミストッカー
・室内で洗濯物を乾燥させることができる浴室乾燥機や物干しユニット
【出典:公益財団法人全国防犯協会連合会HP】

 

適合した賃貸集合住宅を『防犯優良賃貸』として認定・登録し、その賃貸住宅は防犯優良賃貸といううことを示すロゴを表示することができるとの事です。対象はとする建物は概ね4階建てまでの新築集合住宅との事です。
 
前述の『住まいる防犯110番』によると侵入犯罪を行う者の心理として侵入に5分以上かかるときは約7割が諦めて、10分以上かかる場合は侵入者のほとんどが諦めて、近所の人が声をかけあえる様な地区全体の防犯性を高めるようなところには侵入者も近寄らないということになります。

 

上記の防犯優良賃貸集合住宅認定事業の特徴をうまく取り入れ犯罪者心理を先読みして、犯罪の種が芽生えない環境づくりが何より犯罪の温床にならない住環境となりえると思われます。

 

長文お付き合いいただきありがとうございます。

 

アンサー事業部 門脇 輝

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