賃貸経営メールマガジン

賃貸物件オーナーの実態は?①

不動産市況
2019/8/22

皆様こんにちは。本日は岡野がお伝えします。

 

皆さんの身近に賃貸物件のオーナーさんはいらっしゃいますか?ご親戚やお知り合いなどでいらっしゃれば、時には様々な情報交換などもされるかと思います。逆に身近にいらっしゃらない方にとっては、世の中のオーナーさんの状況などの情報が把握できにくいかと思います。そのような中、賃貸物件オーナーや物件に関する興味深いデータが公表されました。公益財団法人日本住宅総合センターが、「民間賃貸住宅の供給実態調査」―供給主体やサブリース事業者の関与などを中心に― として、全国の民間賃貸住宅オーナーに対してWEBアンケートを実施しました。調査内容は詳細多岐に渡りますので、今回はその中から注目の項目に絞ってお話致します。(対象エリアは関東圏での調査結果をお話致します。)

 

①賃貸住宅の住戸数

~5戸 34.1%   6~9戸 30.6%  10~14戸 15.0%  15戸~ 20.2%

 

9戸以下の小規模物件が6割を超える調査結果となりました。都心部での比較的小規模敷地での賃貸物件、オーナー自宅との併用での賃貸物件の存在が数値に反映している印象がうかがえます。全体として小規模賃貸住宅での賃貸経営をされるオーナーが半数を超えることが示されたデータとなりました。

 

②賃貸住宅はどのように取得したか

・以前からの所有地に新築 38.7%

・新たに土地を取得して新築 15.3%

・賃貸住宅を購入 20.0%

・賃貸住宅を相続・譲り受け 25.0%

 

③ ②の「以前からの所有地に新築」の場合、賃貸住宅をどのように新築したか

・敷地内に新築 13.6%

・居住していた住宅を取り壊して新築 25.4

・以前あった賃貸住宅を建て替えて新築 5.1%

・以前あった賃貸住宅ではない建物を取り壊して新築 33.9%

 

これまで賃貸住宅が建築されていなかった土地に、新たに賃貸住宅が建築されている実態がはっきりと表れた結果となりました。賃貸物件の供給が増え続けていると言われている状況が、この調査でも裏付けられているのではないでしょうか。また自宅の建て替えを契機に少戸数での賃貸経営を始めるオーナー、不動産を対象とした投資家が賃貸物件を購入している割合も一定数存在している実態も改めて明らかになったと言えるでしょう。

 

④オーナーの職業

・サラリーマン 28.4%

賃貸経営専業(個人)23.4%

・自営業 13.0%

賃貸経営専業(法人) 9.7%

・今後の安定した収入を得るため 52.0%

・資産運用に関心があったため 32.4%

・不動産物件を相続した、譲り受けたため 23.1%

・相続税、固定資産税などの対策のため 31.8%

 

これまで賃貸経営に携わらなかった層(特にサラリーマン層)が将来に備えて賃貸経営を新たに始めるという状況が読み取れるのではないでしょうか。また、各税金対策や資産運用を考えて賃貸経営を始めるオーナーも多く、先程お話した賃貸物件の供給量増加の傾向を強めていると言えるでしょう。

 

今回は賃貸物件のオーナーの一般的な状況を中心にお伝えしましたが、この調査では、賃貸住宅の管理形態として一括借り上げ(サブリース)による管理を選択しているオーナーに対して、サブリースについての詳細な調査を行っています。弊社の管理システムの柱の1つでもあるサブリースに関する調査結果は、次回お話し致します

 

最後までお付き合いいただき、ありがとうございました。

 

運営推進部 岡野明徳

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