賃貸経営メールマガジン

広がる!スマートセルフ内見

住宅設備不動産市況トレンド
2019/7/11

皆様こんにちは。

本日は川並がお伝えします。

 

皆様は「セルフ内見」という単語を耳にしたことがあるでしょうか。

その名の通り、入居希望者自身が単独で賃貸物件を内覧することなのですが、今まさにこのセルフ内見が賃貸市場において大変話題になっております。

セルフ内見の入居希望者側のメリットとしては、①案内が付かない為入居希望者がマイペースで見学できる②実際に物件まで歩くことで生活のイメージがしやすい③営業の推しに惑わされず自分の意思を優先できる、等があります。

一方デメリットとして、①不明点や疑問点をその場で聞くことが出来ない②現地までの道を自分で調べなければならない、といった点があります。

 

仲介業者や管理会社としては、案内の手間を削減できるというメリットの反面、物件毎に入居希望者に営業がかけられないというデメリットがありました。そして、もう一つ大きなデメリットがあったのですが、少し詳しく下記致します。

 

実はこのセルフ内見は、一昔前から存在はしていたのですが、耳にする機会は少なかったかと思います。その内容は「内見希望者が管理会社に問い合わせ→鍵設置場所やキーBOXナンバーを管理会社が伝える→内覧後、最後には内見者自身が施錠をして終了」というものでした。つまり、もう一つの大きなデメリットというのが「セキュリティ面」だったのです。キーBOXの番号や、鍵設置場所を不動産業者ではない一般の方にお伝えしてしまう為、内見者自身にそれらが知れてしまうことや、そこから不特定多数に伝わってしまう可能性がある点。またその対策をしようとすると、現地に赴きキーBOXのナンバーを変更する、設置場所を変更するなど、結局手間がかかってしまうことです。

 

話は戻りまして、今このセルフ内見が賃貸業界で話題になっている大きな要因はスマートロックの存在です。

スマートロックの存在でセルフ内見の流れは①ウェブで内見予約②スマホで電子錠を受け取る③電子錠で開錠し内見④部屋を施錠、という流れに変わってきました。開錠・施錠の状態も、管理会社がインターネット上で監視することが可能です。中には、管理会社向けにスマートロックを無料提供し、自身の運営するセルフ内見運営サイトを案内する会社も出てきました。

今や、「ウェブ申込」や「IT重説」の存在も相まって、一切入居希望者と管理会社が直接顔を合わせることなく内見・契約まで完結させた、という事例も出てきています。

 

スマートロックを利用した入居者の単独内見は、今後、仲介業者・管理会社の業務効率化や、入居希望者自身の利便性の面から確実に広がっていくことかと思います。

 

最後までお付き合い頂きありがとうございました。

 

運営推進事業部  川並 祐也

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