賃貸経営メールマガジン

一生賃貸に住むことを選ぶ人が増えている。

不動産市況マーケティング
2019/12/4

 

「持家か賃貸か」このテーマを皆さん一度は考えたことがあるのではないでしょうか。

多くのメディアや記事でも取り上げられてきて、永遠のテーマともいえるのではないでしょうか。

 

十人十色だとは思いますが、近年は一生賃貸で暮らす選択をする人が増えてきているようです。

家を持たない価値観を持つ方が増えてきている理由や、わかっていなければならないリスクをお伝えします。

賃貸アパート・マンションの長期的な経営のご参考になると幸いです。

 

前提として、持ち家と賃貸はそれぞれに住まいの利点があり、好みが分かれます。

老後に介護施設に入りたいのか、ローン完済を何歳までにするか、結婚・子供の有無、貯金額など

様々な状況によっても変わってきます。

今回は一生賃貸に暮らそうと考えている人へのアンケートと共に、なぜ一生賃貸で暮らす選択をする人が

増えてきているか考えていきます。

 

出展;住宅ローンの窓口

 

「家の修繕工事を自分で行う必要がない」、「気軽に引っ越せる」が一位になっています。

この二点は賃貸住宅に住み続ける大きなメリットだと思います。

 

家の修繕工事を自分で行う必要がない

一戸建てやマンションを購入した場合、風呂やトイレなどの設備が壊れてしまった場合は、

自費で修理を行わなくてはなりません。賃貸マンションの場合、正しい使い方をしていたのに

故障が起こった場合は、大半の設備は大家さんが修理費用を負担します。近年、台風による

被害や大雨で川が氾濫して浸水するなどの被害が増えています。保険の範囲内で済めば良い

ですが二重ローンになる可能性もあります。通常の外壁のメンテナンスも購入の場合は自分

の負担になりますが、賃貸の場合は大家さん負担で外壁補修を行います。また、2020年に

施行が予定されている民法の改正により、設備の賃料減額が明記されるなど、さらに入居者が

有利になります。

 

気軽に引っ越せる

現代は以前と比べ、就業形態の多様化や成婚率・出生率の低下など環境が変化しています。

それに伴い、ライフステージによって住居への考え方が変わってきています。子どもが生まれれば

広い家が欲しくなり、子どもが大学進学や就職、結婚などで独立し、夫婦だけになれば広い家は

必要なくなります。住み替えをしたくても購入した場合は売却に時間がかかったり、思うように

売れなかったりしますが、賃貸住宅ならば、家族構成が変わるごとに住み替えられることが

メリットです。

 

歳を取ったら自宅が不要になる可能性も

厚生労働省が発表した「介護保険事業状況報告の概要(令和元年8月暫定版・結果の概要)」

によると、施設サービス受給者数は94.7万人。

内訳は「介護老人福祉施設」が54.8万人、「介護老人保健施設」が35.3万人、「介護療養型医療

施設」が3.4万人、「介護医療院」が1.4万人となっています。

上記以外にも、近年は介護サービス付き賃貸住宅も増えてきております。超高齢化社会と言われる

時代に付加価値として注目されています。住宅を購入しても最期のときを自宅で迎えられない人が

多くなる可能性があるなかで需要が高まってくるのではないでしょうか。

 

時代の変化とともに、賃貸住宅に求められるものが変わってきます。

一生賃貸に住む選択をした人にもお一人暮らしの、家族がいる方など様々です。

長期入居や選んで頂くためにどのような工夫が必要か考えることがこれからの時代、

より求められるのではないでしょうか。

私も時代の流れを感じ取り、適切な対処やアイデアが出せるようにと感じます。

最後までお付き合いいただきありがとうございます。

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