賃貸経営メールマガジン

『無料』よりも『速度』

入居者募集住宅設備不動産市況建築計画トレンド
2021/9/30

新型コロナウィルス感染拡大の影響を受け、入居者のネット環境への関心が高まっております。総務省が今年7月に発表した固定インターネットの通信料に関するデータによると、2021年5月における固定インターネットの通信料は昨年同月比で25.6%増加したことを示しております。新型コロナウィルスの影響により、お家時間が増え動画コンテンツサービスやオンラインゲームの利用者数及び利用時間が増えたことに加え、テレワークやオンライン授業が普及したことが原因と考えられます。

そういった背景の中、入居者のネット環境に関する意識が変化しているように感じます。

 

今までのお家でのインターネットの利用用途は、日常で何かを検索したり、メールを送受信する程度であったため、速度の速いインターネットでなくとも事足りており、物件に無料インターネット設備が導入されているだけで付加価値となっていました。

ですが、最近は通信容量の大きなオンラインゲームや動画コンテンツサービス、テレワーク等が普及したことにより、今までの通信速度では事足りなくなり、より速度が速いインターネット環境が求められるようになっています。

 

そこで早いインターネット環境とは?という疑問が生まれるかと思います。

予め無料インターネット付きのお部屋として貸し出したいオーナー様へ弊社がお勧めしているのは、世帯数にもよりますが、大通信速度が1Gbps以上のものです。最大通信速度が1Gbpsあれば、オンライン会議や動画コンテンツサービスは比較的にストレスフリーに利用出来ると言われております。

 

また、通信速度を上げる方法として、新たに主流となりつつある「IPv6」という通信規格を採用する方法も効果的です。IPv6」とは簡単に説明するとインターネットの新たな道路です。従来は「IPv4」という道路が主流であったのですが、「IPv6」は「IPv4」と比べ、道路幅が広く混雑しにくいため、よりスムーズにインターネットを利用することが出来ます。「IPv6」を入居者が利用するためには、「IPV6対応可能」な光回線やWi-Fi機器が必要となりますので、もし導入をご検討中の方がいらっしゃいましたら、インターネット業者に一度、ご確認して頂ければと思います。

 

前述したようなインターネット環境を予め準備しておき「無料インターネット利用可」という形で募集をすれば物件の付加価値となり入居促進に繋がりますが、

入居者によっては自身でインターネット会社・回線を選びたいという方も一定数おりますので、お部屋まで「空配管」を引き込んでおき、入居者自身で利用したいインターネット会社・回線を入居者自身の負担で利用して頂くというのも一つの選択肢かと思います。

 

1Gbps以上の「無料インターネット」が物件に導入されておりますと、1,000~2,000円程度の賃料の増額が可能ですが、物件の規模によっては、その増額幅以上にランニングコストが掛かってしまうケースもございます。但し、「無料インターネット」を導入するメリットは賃料の増額だけでなく、入居促進や賃料下落率の抑制効果などもございますので、物件の規模やターゲット層や周辺物件の設備状況、ご計画資金を考慮して、どのうようなインターネット環境を整えるべきなのか考えなくてはなりません。

弊社ではインターネット業者様とのお付き合いが多数ございますし、日々、インターネット環境に対する入居者様のお声も伺っております。

お困りの方がいらっしゃいましたら、一度お気軽にご相談頂ければと思います。

 

最後までお付き合い頂き、有難うございます。

 

本社 アンサー事業部 谷 佳剛

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