賃貸経営メールマガジン

賃貸物件の募集家賃動向

入居者募集不動産市況建築計画外構計画
2022/7/21

 

不動産情報サービスの提供を行っているアットホームが「2022年5月の賃貸マンション・アパート」の募集家賃動向を発表していました。

 

東京23区・都内23区以外・神奈川県の3エリアの平均家賃を見ますと、

 

【マンション】

東京23区

30㎡以下  88,083円(前年同月からマイナス)

30~50㎡  133,011円(前年同月からプラス)

50~70㎡ 194,286円(前年同月からプラス)

 

都内23区以外

30㎡以下  55,940円(前年同月からプラス)

30~50㎡   85,437円(前年同月からプラス)

50~70㎡ 108,020円(前年同月からプラス)

 

神奈川

30㎡以下  66,618円(前年同月からプラス)

30~50㎡   92,458円(前年同月からプラス)

50~70㎡ 113,315円(前年同月からプラス)

 

マンションタイプにおいては23区の単身タイプを除く、単身・DINKS・ファミリータイプの全ての間取りが前年と比べ募集家賃に上昇が見られました。

 

【アパート】

東京23区

30㎡以下  65,153円(前年同月からマイナス)

30~50㎡  101,060円(前年同月からプラス)

50~70㎡ 132,693円(前年同月からプラス)

 

都内23区以外

30㎡以下  51,452円(前年同月からマイナス)

30~50㎡   76,314円(前年同月からプラス)

50~70㎡ 95,046円(前年同月からプラス)

 

神奈川

30㎡以下  53,890円(前年同月からプラス)

30~50㎡   71,666円(前年同月からプラス)

50~70㎡ 87,673円(前年同月からプラス)

 

アパートにおいては都内の単身タイプに募集家賃の下落が見られましたが、神奈川県内においてはマンション・アパート共に全ての間取りで募集家賃が上昇しています。

 

新型コロナウィルスの感染者数が少し落ち着いていた5月のデータですので、賃貸市場がある程度動いていた事や建築費の高騰も募集家賃上昇の一つの要因かもしれませんが、

AD(広告費)を増加して無理をしてでも相場より高い家賃での成約を狙っている物件がここ数年で圧倒的に増えていることが大きな要因かと思います。

 

稼ぎ時である新築物件であっても仲介業者に物件を勧めてもらう為にADを平気で2.3か月分設定している物件を最近よく見かけます。

弊社メルマガで何度かご紹介をしていますが、特に売りに出ている物件や投資用の物件に多く見られ、単純な「表面利回り」を良くすることを目的としています。

こういった事例を基にして新築計画当初から家賃想定をそれらに近づけて収支計画を組んでしまいますと、5年後10年後の賃貸経営が苦しくなってしまうだけではなく、新築時から返済計画に大きな誤算が出てしまう可能性があります。

 

家賃が上昇しているのはいい話しなのでは?

と感じる方もいらっしゃるかもしれませんが、あくまで「募集家賃」であり「成約家賃」ではないということ、裏にはこういった実情があることをご理解いただき、今お持ちの賃貸物件の今後のことや新たな賃貸経営計画のご検討をいただけますと幸いです。

今の計画や今後にご不安をお持ちでしたら、売買も含め弊社でご相談を承っておりますので、ぜひお気軽にお問い合わせください。

 

神奈川支店 アンサー事業部
土屋 一夢

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