賃貸経営メールマガジン

賃貸計画で見落としがちな『盲点』を解決

入居者募集建築計画外構計画
2023/1/12

賃貸建築計画を進めていく際に、その計画地に対して「単身・DINKS・ファミリー」タイプのどの層の需要が大きいのかを考慮した上で間取りの選定をしていきます。

計画の1~100まで全てチェックされる方もいらっしゃれば、ここだけは拘りたいけど他はお任せしますという方、全面的にお任せしますといった方、様々な方がいらっしゃいますが、どんな進め方をしていても実際に建物が完成してから、

「ここの使い勝手が良くないかも」

「ここがこうだから内見であまり良い印象を持ってもらえないかも」

といった建築会社の営業マンや設計担当者、オーナー様が完成まで気づくことができなかった「盲点」が出てくることがあります。

 

 

こちらの図面を見てどう思われますでしょうか。
良くある単身タイプのお部屋に見えますが、印象ダウンの要素や早期解約に繋がってしまうと考えられる箇所がいくつか隠れています。

まずお部屋の中を見ると、
・一口コンロ
・廊下内に洗面台と洗濯機置場が設置されている

築古の物件や15㎡前後の狭小物件ではこういったケースは多く見られますが、25㎡前後の一般的な単身タイプの間取りで尚且つ新築物件となると、もったいないと感じてしまいます。

次にお部屋の外側に焦点を当ててみましょう。
バルコニーがあってゴミ置き場と駐輪場もきちんとありますが、

(1) お互いのバルコニーからお部屋の中が丸見え
(2) バルコニーの真横にゴミBOXが設置されている
(3) バルコニーの真横に駐輪場が存在している

 

(1) はお部屋の中が丸見えなのもそうですが、お互いがバルコニーに出たタイミングが
被ってしまった際、「嫌だな」と感じる方が多いかと思います。

(2) 入居者全員がゴミ出しルールをしっかりと守っていて管理も行き届いていたとしても、
臭いが気になりますし、これが理由で他の物件に流れてしまう可能性は十分考えられます。

(3) そこまで気になるか...?と感じるかもしれませんが、朝早い時間や深夜に自転車の出し入れの度に人影があると、段々とストレスを感じてしまい早期解約に繋がってしまうかもしれません。

 

ここまで間取り・外回りの「盲点」を挙げましたが、意外と見落としがちな物が「コンセント」です。

コンセントの位置や数によって家具家電の置き場所が決まり、お部屋のレイアウトにも影響が出ますので、この部分を内見時に見る入居希望者が一定数います。

また、テレビアンテナ端子の位置も重要です。
今は薄型テレビや壁掛けテレビが主流ですが、それでもテレビだけでかなりのスペースを使いますので、入居者の使い方によっては置きたいところに置けないことやアンテナケーブルの長さが気に入らない、といったことも多々あります。

土地の形状や建物の構造上、少しの妥協が必要なことはあるかもしれませんが、その中でも改善できるものは改善していき、周辺の競合物件に負けない賃貸物件を作っていくことが賃貸経営では大切です。

 

ヒロ・コーポレーションのコンサルティングでは、管理会社の目線で誰も気づくことができなかった「盲点」を一つ一つ解決していき、より良い賃貸計画のご提案を得意としておりますので、賃貸経営でお悩みの際はぜひお声がけください。

 

最後までお読みいただきありがとうございました。

 

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