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入居希望者に敬遠される意外な設備

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2023/12/14

毎年、様々な媒体から賃貸住宅における設備の人気ランキングが発表されています。

ただ入居者に人気のある設備ランキングだけではなく、少し変わった視点での設備ランキングというものもあります。

 

そこで、今回は全国賃貸住宅新聞が全国の不動産会社512社に対して独自調査した人気設備ランキングの番外編【入居希望者に敬遠される設備TOP10】から、敬遠されがちな意外に不人気な設備をご紹介してまいります。

 

【入居希望者に敬遠される設備TOP10】のランキングの中身は、ある程度、皆様の一般的な好みに合致するはずですので、おおよそ皆様も想像し易い設備がランキングされています。

例えば

・バス・トイレ・洗面台がセパレートされていない3点ユニットバス

・室外洗濯機置場

・和室(畳)

等々。

これらの設備や仕様が今どきの賃貸ではありえない設備であることは、想像し易いかと思います。

 

さて、今回【入居希望者に敬遠される設備TOP10】にランクインしている設備の中で、意外に思われるのではないかという不人気設備は『オール電化』になります。

 

弊社では、様々なオーナー様より賃貸物件の建築計画のご相談を承っております。そこで、よくオーナー様方から建築する賃貸物件の仕様に対して、オール電化の導入はどうかというご相談をされる方が多くいらっしゃる印象です。

 

オール電化にすることにより、「オール電化という設備の響き」、「電気代の節約に繋がりそう」であったり、なんとなく物件のウリになりそうな設備として謳えるのではないかという印象を持たれているからだと思います。

 

弊社のような管理会社はオール電化の物件に対しては、実はあまり良い印象を持っていません。

 

なぜかと申しますと、デメリットの方が大きく感じられるからです。

それでは、オール電化の主なデメリットを下記に記載させて頂きます。

・停電時は料理も給湯もできない

・IHクッキングヒーターで直火での料理ではないため、調理しづらいと感じる方もいる

・IH専用の調理器具を用意しなければならない

・電気温水器や電気給湯機はタンク内のお湯を使い切ってしまうと、しばらく使えない

・電気給湯機の場合は、冬の寒い日にお湯がぬるくなりやすい

・水道の圧力を使わないので、シャワー等の勢いが弱くなりがち

なんとなく、『オール電化』という響きが良く感じますが、ざっとデメリットを簡単に挙げてもこれだけ出てきます。

 

特に、自然災害が非常に多くなっている現代では、停電時に使えないというポイントはデメリットとしては非常に大きくなってきています。

次に、意外に聞く意見としては、直火での調理を好む方の方がやや多い気もします。

これらの点が入居希望者さんにとって、最も敬遠されるポイントなのではないのかなと推察しますし、敬遠される設備ランキングに遂にランクインするほどになってきたのかなと感じます。

 

したがって、弊社は賃貸物件のご計画のコンサルを通じて助言させて頂く際は、オール電化をあまりお勧めしたことがないのです。

 

また、ランキングには入っておりませんが、この設備はやめて頂きたいとついでに申し上げておきたい設備は、シャワーユニットです。

正直、シャワーユニットが良いと思われる方は決して多くはありませんが、単身の方は湯船に入らない印象をもたれ、それであったら場所を取らないシャワーユニットでお部屋を広くしてみようと考えられるオーナー様や建築会社をお見掛けすることもあります。

 

今回は少しだけ入居希望者に敬遠される設備について触れさせて頂きましたが、賃貸物件のご計画では、設備だけではなくやってはいけないポイントがたくさんあります。

ハウスメーカーや建築会社では気づけない、管理会社の視点がありますので、新規のご計画がある方は、弊社へいつでもお気軽にご相談ください。

 

本社 アンサー事業部
夏 啓安

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