賃貸経営メールマガジン

都内屈指の混雑路線、日暮里舎人ライナー

不動産市況マーケティング地域
2018/6/28

みなさま、こんにちは。本日は亀田がお伝え致します。
 
突然ですがみなさまは日暮里舎人ライナーに乗ったことがありますでしょうか。
 
恐らく我々のような仕事でもしていない限り乗る機会は少ない路線かと思われます。
 
日暮里舎人ライナーは2008年に開業し今年で10年目を迎える都内では新しめの路線になります。その名の通り日暮里と舎人(とねり)をつなぐ路線として開業しました。日暮里から見沼代親水公園までの9.7km13駅をつなぐ路線です。
 
この路線が開業する前は沿線にお住まいの方は同じ経路のバスを利用していたようですが渋滞による遅延が深刻化し地域住民の要請により開業の運びとなったようです。
 
まさに未開の地への公共交通機関の誕生となり沿線には次々とマンション、アパート、戸建住宅が建築されました。そのため当初見込んでいた利用者数を大きく上回り昨年、国土交通省が発表した都心路線の混雑率ランキングで5位にランクインしました。混雑率は188%で混雑するイメージのある東急田園都市線や京浜東北線、埼京線を上回る数値となりました。
 
今年発表される混雑率もさらに悪化している可能性が非常に高いように思います。弊社でもここ数年は舎人ライナー沿線の物件が大幅に増えました。賃料の査定をご依頼いただく機会も増えたなと実感しております。
 
舎人ライナーを運営する東京交通局も対策として早起きキャンペーンなどを実施するなどしておりますが効果は出ているのか疑問です。ラッシュ時こそ都心トップクラスの混雑率ですが乗ったことある方はご存知かと思いますが、昼間の
時間帯は全く混雑しません。そのため赤字路線となっておりホームの延伸工事などお金をかけた対策ができない状況にあるようです。
 
混雑に嫌気がさして引っ越しを考える入居者さんが出てこないか心配です。山手線の駅である日暮里、西日暮里にすぐに出れて賃料がリーズナブルな路線ですので需要はありますが深刻な混雑率には対策が必要です。
 
舎人ライナーの賃貸市場に今後も注目していきたいと思います。

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