賃貸経営メールマガジン

コロナ下で急増した設備ランキングが発表されました‼(後編)

入居者募集住宅設備不動産市況建築計画
2021/12/23

先日、下記のメルマガにてお伝えさせていただきました『コロナ下で急増した設備ランキング』前編をお伝えさせていただきました。

(前編につきましては、下記URLよりご覧ください。)

https://www.hiro-web.co.jp/magazine/magazine-29844/

 

本来は新型コロナウィルスの収束次第で、後編をお伝えすることがないようにと思っておりましたが、

新たな変異型の流行がささやかれ始めましたので、大変残念ではありますが、

今回は後編をお届けさせて頂きます。

 

まずは前回のおさらいで実際のランキングをおさらいさせて頂きます。

 

【コロナ下でニーズが増えた設備】

第一位 インターネット無料

第二位 高速インターネット

第三位 宅配ボックス

第四位 テレビモニター付きインターホン

第五位 遮音性の高い窓

第六位 BS・CSアンテナ

第七位 浴室換気乾燥機

第八位 エントランスのオートロック

第九位 防犯カメラ

第九位 24時間利用可能ごみ置き場

(第九位は同率)

※全国賃貸住宅新聞によるアンケート取材のとおり

 

この結果を受けて、今回は第五位について考察する予定でしたので、予定通り『遮音性の高い窓』について

考察して参ります。

 

皆様、賃貸物件に関する入居者からのクレームもしくは不満点でもっとも多いものは何だと思いますか?
あらゆる種類のクレーム・不満点の中で断トツのものがあります。

それは上下階や隣室、棟内または棟外から発生する『騒音』クレームです。

 

日々入居者から寄せられる全体のクレーム・不満点の約40%以上がこの『騒音』に関するものだと言われています。

ちなみにこれは新型コロナウィルス流行前からのお話です。

総務省の公害苦情調査でも『騒音』は約33%を超えております。

 

そして、弊社メルマガでも触れさせていただいたこともありますが、この『騒音』に関するクレームや問合せは

新型コロナウィルス流行後、実際に増加することになります。

 

コロナ禍でリモート(在宅)ワークが増加し、日中から多くの方が賃貸物件のお部屋に在宅されやすい状況に

なっていますので物理的にも当然ですが、コロナ禍におけるストレスも手伝っているのでしょうか普段

気にならない音が気になりだす等、入居者の方々の精神的な面も起因しているケースもあるようです。

 

今回はこの『遮音性の高い窓』という設備が第五位にランクインしたわけですが、おおよそ前述させていただいた

ことが起因していると思われます。

主に『遮音性の高い窓』というのは、複層(ペアまたはトリプル)ガラス・二重(サッシ)窓等がありますが、

他にガラスの厚みも大きく関係していたり、ガラスの四方を溶着で接合する樹脂フレームというものもあります。

 

さて、今回『コロナ下で急増した設備ランキング』ということですので、『騒音』対策に対して、

あくまでも『遮音性の高い窓』という設備に対してお伝えしております。

しかしながら、本来の『騒音』対策とは賃貸物件の計画時に選ぶ構造から始まっています。

設備をある程度刷新することで、ある程度の対策は講じることが可能ですが、構造は建ててからでは変えられません。

 

途中も申し上げさせていただきましたが、なにもコロナ禍になって『騒音』クレームが出てきたわけではありません。

元々多かったクレームでありますので、『騒音』対策はコロナ禍だから講じるのではなく、通常時に対しても備えて

おかなければなりません。

 

建築の事業予算には限りがあるでしょうから、遮音性の高い建物は建てられないと思われる方々も多いかと思います。

しかしながら、多少の増額で建てられる場合もありますので、賃貸物件に限らずご自宅等の戸建てまで新築を

ご計画される方は是非弊社へお気軽にご相談ください。

 

本社 アンサー事業部

夏 啓安

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