賃貸経営メールマガジン

住宅ローンを組んでいる物件を、賃貸に出すことはできるのか?

銀行融資・ローン
2015/2/12

1.『住宅ローンを組んでいる物件を、賃貸に出すことはできるのか?』

 

みなさんこんにちは。

今週は阿部が担当いたします。

住宅ローンを組んで夢のマイホームを建てた!または分譲マンションを購入した!という人は多いのではないでしょうか。

 

しかし、その中には突然の転勤やご両親の介護により、現在の住まいから引っ越さなくてはいけなくなった、もしくは、家族構成が変わったので住み替えたい、という事態に直面する方もいるのではないでしょうか。

 

今回は、オーナー様からたびたびお問い合わせいただく、「今住んでいる所から引っ越すので住宅ローンを組んだまま賃貸に出したいのですが。」という相談について触れていきたいと思います。

 

住宅ローンとは「本人またはその家族が居住するための住宅及びそれに付随する土地を購入するために、銀行など金融機関から受ける融資のこと」です。

 

そのため通常であれば、自分が住まなくなり賃貸へ出す場合、住宅ローンからアパートローン等への切り替えが必要となります。

先に述べた転勤などのやむを得ない事由が認められれば、期限付きで住宅ローンの適用が可能になるなど、金融機関によって条件の違いはありますが、住宅ローンは原則、本人または家族の居住用のためなので、そのままでは貸すことはできません。

 

それでも断行した場合、どのような問題が起こるのか。

 

住宅ローンで賃貸として貸し出していることが発覚した場合、金融機関に一括返済を迫られる可能性があります。

 

また、金融機関はローン控除の書類や残高証明書などを、物件の住所に郵送することがあります。

そのため、知らない郵便が届く入居者に迷惑をかけてしまう恐れがあります。

(オーナー様も書類を受け取ることができない状況になります。)

さらにそれがきっかけとなり、賃貸している事実が金融機関に発覚し、ローンの一括返済やアパートローンへの切り替えを要求されるなどの問題が起きる可能性があるのです。

 

実際に、入居者にご迷惑をかけている事例もあると他の業者さんから聞くこともあります。

そのため、弊社に賃貸のお問い合わせいただいた場合、住宅ローンを組んでいる物件は募集・管理をお断りさせていただいております。

もしくは、オーナー様に借りている金融機関への相談をお願いし、住宅ローンで賃貸しても問題ないと認められた場合のみ、管理をさせていただいております。

 

融通きかないなぁ。

そう思う方もいるかもしれません。

しかし、危ない橋を渡って自分の希望を叶えてくれる管理会社を探すのではなく、何か起こったときにきちんと責任を持ってサポートしてくれる管理会社に任せるべきではないでしょうか。

 

オーナー様自身が後ろめたい気持ちを抱えることなく賃貸に出し、入居者にも気持ちよくご入居いただく。

弊社はこの最低条件を守って、貸す側、借りる側ともに気持ちよく過ごしていただくお手伝いをしていきたいと考えています。

 

最後までお付き合いいただきありがとうございました。

 

 

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