賃貸経営メールマガジン

「借りて住みたい街ランキング」に見る、“選ばれる駅”の変化

不動産市況地域トレンド
2026/4/23

昨年4月の記事で、お部屋探しの新しいトレンドとして「ずらし駅」という言葉をご紹介しました。

人気駅やターミナル駅そのものではなく、そこから少しエリアをずらした駅を選ぶことで、利便性と家賃のバランスを取る住まい探しです。

昨年注目トピックスとして紹介されていた「ずらし駅」の考え方ですが、今年発表されたLIFULL HOME’Sの「借りて住みたい街 “急上昇”ランキング」を見ると、この流れはさらに強まっていることがうかがえます。

出典<首都圏版> 2026年 LIFULL HOME’S みんなが探した!住みたい街ランキング

 

今回のランキングで特に印象的なのは、上位に入った=急速に注目度が高まった駅の多くが、いわゆる“人気駅”ではなく”その近隣の駅“であることです。

方南町、不動前、新中野、大泉学園、元住吉、祐天寺、用賀など、いずれも「住みやすそう」と感じられる一方で、新宿・渋谷・池袋のようなターミナル駅ではありません。

それでも選ばれているのは、“都心へのアクセスはいいが、家賃はある程度現実的”という、今の最も大きな入居者ニーズに合っているからでしょう。

 

たとえば方南町や新中野は、都心アクセスの良さを持ちながら、落ち着いた住宅地としての性格が強い駅です。

不動前や祐天寺、用賀は人気駅に隣接する駅ですので、“人気駅の圏内にある生活利便施設が容易に利用できるが、賃料も比較的安価になる”というずらし駅の魅力を多くの方が感じているのだろうと考えられます。

また、今回ランクインした駅の多くは、各駅停車駅やそれに近いポジションの駅が多いということも特徴のひとつです。一般的に急行停車駅やターミナル駅よりも各駅停車しか停まらない駅の方が家賃相場は安価になります。

 

こうした結果から、現在のお部屋探しは急速にコストパフォーマンス重視になっているということが読み取れます。ご存じの通り、物価高騰や賃料の上昇傾向が続く一方で、実質賃金の上昇は伸び悩んでいます。

「人気で便利な街に住みたい」よりも、「賃料を抑えながら快適な街に住みたい」という考え方が、より強くなってきているのです。

昨年の記事では、人気駅から近隣駅への問い合わせが流れている動きをご紹介しましたが、今年はそれがさらに広いエリアで起きていると見てよさそうです。

 

今までの価値観で、その駅が需要のある人気エリアかどうかを判断するのは難しくなってきています。今まではあまり人気が高くなかったエリアでも、このような事情から急に需要が大きくなる可能性は十分にあります。

昨年ご紹介した「ずらし駅」という考え方は一時的な話題ではなく、お部屋探しのひとつの定番になりつつあるトレンドといえそうです。

 

空室や賃料の下落といったリスクを減らすため、そのエリアに合った計画や募集戦略を立てることが、これまで以上に重要です。同じ沿線・同じ最寄り駅でも、計画する間取りや導入設備によって大きな差がつきます。

単身者に選ばれやすい街なのか、ファミリー世帯に支持されやすい街なのか、ペットの飼育が人気なエリアなのかなど、エリアによって適した賃貸住宅のつくり方や見せ方は大きく変わります。

 

弊社では、地域ごとの入居者ニーズや周辺相場、募集状況を踏まえながら、その土地に合った賃貸経営のご提案を行っております。

新築・建て替え・募集条件の見直しなどをご検討の際は、ぜひお気軽にご相談ください。

 

営業統括本部 開発営業部

川島 公輔

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